
不動産に興味があるので宅建を取得しようと思います。
宅建は難しいと聞きますが、独学で合格できるのかな?
勉強法やおススメのテキストを教えてください!

宅建は不動産に関する知識だけではなく、税法や民法など市役所の業務でも役立つ知識が身に付くため、宅建は公務員におススメの資格のひとつです。
宅建は合格率15%と難関試験の一つですが、正しい勉強法を実践すれば独学で十分合格できますよ!
実際に私も市役所で働きながら、3ヶ月独学で勉強して宅建に合格しました。
この記事を読むと、宅建に独学で合格する勉強法やおススメのテキストがわかります。
宅建の取得を目指している方、宅建に独学で合格したい方は是非ご覧ください!
- 宅建に独学で合格する勉強法
- 独学におススメのテキスト
宅建とは

宅建とは宅地建物取引士資格試験の略称で、不動産取引の専門家を証明する資格です。
宅建資格に合格後に登録実務講習を経て登録すると、不動産取引の仲介や売買の際に「重要事項の説明」をできるようになります。
「重要事項の説明」は宅建士にしかできないことに加え、事務所には従業員5名につき1名以上の宅建士の設置が義務付けられているため、不動産業界における宅建士の需要は非常に高いです。
毎年10月に年1回(2020年、2021年はコロナ対策のため10月、12月の年2回)試験が実施され、毎年20万人以上が受験している高い人気を誇る資格です。
宅建は難しいの?

宅建に必要な受験資格はなく、誰でも受験できます。
試験日程 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|
2022年10月 | 17.0% | 226,048名 | 38,525名 |
2021年12月 | 15.6% | 24,965名 | 3,892名 |
2021年10月 | 17.9% | 209,749名 | 37,579名 |
2020年12月 | 13.1% | 35,261名 | 4,610名 |
2020年10月 | 17.6% | 168,989名 | 29,728名 |
2019年10月 | 17.0% | 220,797名 | 37,481名 |
2018年10月 | 15.6% | 213,993名 | 33,360名 |
直近5年間の試験結果を見ると13~17%と合格率は低めです。
しかし全く勉強していない受験者も多くいるため、合格率の数字ほど難易度は高くないと言えます。
宅建に合格するためには?

宅建は合格率の数字ほど難易度は高くないと説明しましたが、宅建に独学で合格するためにはどうしたら良いのでしょうか。
まずは試験の概要を確認してみましょう。
出題形式 | 問題数 | 試験時間 |
---|---|---|
マークシート(四肢択一式) | 50問 | 120分 |
記述問題がなく、全問選択問題のため、正しい選択肢を選べるよう勉強すればオッケーです。
次に合格点を確認してみます。
試験日程 | 合格基準点 |
---|---|
2022年10月 | 50問中36点 |
2021年12月 | 50問中34点 |
2021年10月 | 50問中34点 |
2020年12月 | 50問中36点 |
2020年10月 | 50問中38点 |
2019年10月 | 50問中35点 |
2018年10月 | 50問中37点 |
合格基準は毎回ことなりますが、直近5年間の試験結果を見ると34~38点のため40点以上取得できれば合格間違いなしです。
そのため40点、つまり8割を目指して勉強すれば良いのです。
最後に出題範囲を見てみましょう。
科目 | 出題数 | 目標点 |
---|---|---|
宅建業法 | 20問 | 18点(できれば満点) |
権利関係 | 14問 | 8~10点 |
法令上の制限 | 8問 | 6点 |
税・その他 | 8問 | 6点 |
出題範囲は宅建業法20問、権利関係14問、法令上の制限8問、税・その他8問と多岐に渡ります。
宅建業法は満点を目指そう!
宅建業法は最も出題数が多いですが、難易度は低いです。
過去問を反復すれば高得点を取得できるため、満点を目指しましょう。
権利関係は6~7割を目安に…
権利関係は民法、借地借家法、区分所有法、不動産登記法で、民法が10問を占めます。
民法以外の難易度は標準ですが、民法の難易度が高いため法律関係の勉強をしたことがない方は苦戦する可能性が高いです。
出題数が多いため捨てることはできませんが、完璧にしようとはせず6~7割を目指しましょう。
法令上の制限、税・その他は8割前後!
法令上の制限は都市計画法、建築基準法、農地法、土地区画整理法など多岐に渡ります。
覚えるものが多いですが、勉強すれば得点できるため8割前後を目指しましょう。
税・その他は不動産に関する税金、地価公示法、景品表示法、統計などです。
覚えることは少ないため、過去問を繰り返して出題パターンに慣れましょう。
統計は、予想問題集や試験会場付近で予備校から配付される資料を直前に見る程度で良いです。
難易度は高くないため、8割前後を目指しましょう。
宅建に独学で合格する勉強法

それでは、宅建に合格するための具体的な勉強法を紹介するので、是非実践してみてくださいね!
- ステップ1 参考書を一通り読む
- ステップ2 過去問を解く&参考書を確認
- ステップ3 過去問を反復&参考書を確認
- ステップ4 時間を計測して予想問題を解く
ステップ1 参考書を一通り読む
宅建の出題範囲は広いため、幅広い知識を身に付けなければなりません。
まずは一通り参考書を読んでみましょう。
最初の段階では覚えようとするのではなく、流し読みして全体感を掴みましょう。
特に民法は難しいためサラッと読む程度に留めます。
ステップ1の学習時間の目安は20~30時間です。
ステップ2 過去問を解く&参考書を確認
参考書を一通り読み終わったら、過去問を解き始めましょう。
この段階では完璧にする必要はありませんが、間違った場合は参考書を確認して理解できるようにします。
また間違った問題には印をつけ、自分の苦手分野を把握しておきましょう!
まずは直近5年分の過去問を解いてください。
当然最初はわからない問題が多いため、点数が低くても気にしないで大丈夫ですよ(筆者も最初は25点でした)!
ステップ2の学習時間の目安は30~50時間です。
ステップ3 過去問を反復&参考書を確認
直近5年分の過去問を一通り解き終わったら、繰り返し過去問を解きましょう。
3回くらい反復すると問題の傾向が掴めてきて、どの年でも40点以上取れるようになってきます。
時間があるようであれば、5年以上前の過去問を解いておくと合格に近づきますよ!
ステップ3の学習時間の目安は100~150時間です。
ステップ4 時間を計測して予想問題を解く
過去問でどの年でも40点以上取れるようになったら、最後に時間を計測して予想問題を解いてみましょう。
宅建では時間が足りなくなることはありませんが、本番で解く順番や時間配分を想定しながら解いてみます。
過去問で40点以上取れている場合、既に合格に必要な知識が定着しているため、予想問題でも40点前後は取れるでしょう。
このレベまで到達したら、自信を持って本番に臨みましょう。
ステップ4の学習時間の目安は10~20時間です。
独学におススメのテキストは?

独学におススメのテキストは4冊あります。
うち3冊は必須なため、独学で勉強する際には必ず揃えましょう。
2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 [ 滝澤 ななみ ]
全600ページとボリュームはありますが、宅建に合格するための最低限の知識が集約されている良書です。
イラストや表でわかりやすくまとめられているため、不動産業界未経験者でもわかりやすい内容になっています。
参考書は「 2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書」を選びましょう。
価格は税込3,300円です。
【過去問】2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集 [ 滝澤 ななみ ]
12年分の過去問が収録されているため、問題の傾向を把握できます。
また全ての選択肢に対しての解説があるため、回答の正誤の理由がわかります。
最初は問題を正解するのではなく、解説を読んで必要な知識を身に付けることを目的にしましょう。
価格は税込2,860円です。
【予想問題】みんなが欲しかった!宅建士の直前予想問題集(2022年度版)/滝澤ななみ(著者),TAC出版編集部(著者)
4回分の予想問題が掲載されています。
また付録には試験の重要事項、最新の統計が掲載されているため、試験直前に役立ちます。
おススメの参考書とも連動しているため、試験前最後の対策に最適です。
価格は税込1,760円です。
民法がわかった改訂第5版
購入必須ではないですが、民法対策におススメの1冊です。
Q&A方式の方式で解説されてるため、疑問点をピンポイントで解消しやすいです。
300ページ以上のボリュームがあるため、民法で不明点がある場合の辞書として活用しましょう!
3ヶ月あれば独学で合格可能!

筆者は市役所で働きながら、独学で勉強して試験本番の自己採点では41点を取得し、宅建に合格しました。
勉強した期間は3ヶ月で、合計250時間程度の勉強時間です。
平日は1~2時間、休日は3~6時間だったので、勉強時間の確保は可能ですよ!
また市役所の業務では税法や民法の知識を活かせ、転職活動時には面接官に働きながら宅建に合格したことを褒められました。
宅建の難易度は高いと思われているため、職場でも転職市場でも宅建を取得していると評価されます。
独学が難しい方には、クレアールの通信講座がおススメです。
クレアールの宅地建物取引士初心者学習コース は44,252円(税込)と少し値は張りますが、Youtuberの両学長もおススメしているため、独学が厳しいと感じる方は検討してみてください。
宅建は合格率ほど難しくなく、独学で十分合格可能です。
スキルアップと市場価値の向上のため、3ヶ月間計画的に勉強してみましょう!
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