
経理や企業会計に興味があるので簿記を取得しようと思います。
まずは簿記3級を独学で勉強しようと思うので、勉強法やおススメのテキストを教えてください!

簿記を取得すると会計業務に活かせることに加え、市役所では簿記取得を条件とする役職への登用もあるため、簿記は公務員におススメの資格のひとつです。
簿記3級は商業高校の学生の大半が取得できているため難しい試験ではありませんが、経理経験がないと最初は苦戦する可能性が高いです。
しかし経理経験がない私でも市役所で働きながら、1ヶ月独学で勉強して簿記3級に合格できました。
この記事を読むと、簿記3級に独学で合格する勉強法やおススメのテキストがわかります。
簿記3級の取得を目指している方、簿記3級に独学で合格したい方は是非ご覧ください!
- 簿記に独学で合格する勉強法
- 独学におススメのテキスト
簿記とは

簿記とは簿記検定試験のことで日商簿記、全商簿記、全経簿記の3種類があります。
ご紹介した3種類の中で最も知名度が高く、受験者が多い試験が日商簿記です。
日商簿記検定は1級、2級、3級と3つの等級に分かれており、3級は基本的な商業簿記を習得し、小規模企業における経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベルとされています。
試験は日本商工会議所が主催しており、毎年2月、6月、11月の年3回あり、その他にネットでの試験も実施されています。
筆者は日商簿記検定3級を受験したため、日商簿記3級の試験対策を紹介します。
(参考)日本商工会議所ホームページ
簿記3級は楽勝!?

簿記3級に受験資格はなく、毎年10万人以上が受験しています。
試験日程 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|
2023年2月 | 36.5% | 31,556名 | 11,516名 |
2022年11月 | 30.2% | 32,422名 | 9,786名 |
2022年6月 | 45.8% | 36,654名 | 16,770名 |
2022年2月 | 50.9% | 44,218名 | 22,512名 |
2021年11月 | 27.1% | 49,095名 | 13,296名 |
2021年6月 | 28.9% | 49,313名 | 14,252名 |
2021年2月 | 67.2% | 59,747名 | 40,129名 |
直近2年間の合格率を見ると27~67%と合格率に幅があるため、誰でも合格できる簡単な試験ではないと言えます。
簿記3級に合格するためには?

簿記3級に合格するためには、どうしたら良いのでしょうか?
試験科目 | 合格基準 | 試験時間 |
---|---|---|
商業簿記 | 70%以上 | 60分 |
簿記3級の試験科目は商業簿記のみで、合格基準が70%以上と公表されています。
宅建と違い受験者上位の点数を取る必要はないため、80%以上の点数を取れるよう計画的に勉強を進めましょう。
簿記3級の出題範囲は?

簿記3級では商業簿記から3題が出題されます。
設問 | 内容 | 問題数 | 配点 |
---|---|---|---|
第1問 | 仕訳問題 | 15問 | 45点 |
第2問 | 勘定記入・補助簿・空欄補充 | 2問 | 20点 |
第3問 | 財務諸表・精算表などの決算に関する問題 | 1問 | 35点 |
第1問 仕訳問題
第1問では仕訳問題が15問出題されます。
選択肢を選ぶ問題のため、正しい知識を身に付けていれば素早く解けます。
試験本番では10分以内の回答を目指し、39点以上を目指しましょう。
第2問 勘定記入・補助簿・空欄補充
第2問では勘定記入・補助簿・空欄補充から2問が出題されます。
総勘定元帳の勘定記入や補助穂の作成など少し複雑なため、一番最後に解きましょう。
試験本番では10分以内の回答を目指し、11点以上を目指しましょう。
第3問 財務諸表・精算表などの決算に関する問題
第3問では財務諸表・精算表などの決算に関する問題が1問が出題されます。
回答時間がかかりますが、部分点がもらえるためしっかりと時間をかけて解きましょう。
試験本番では10分以内の回答を目指し、30点以上を目指しましょう。
簿記3級に独学で合格する勉強法

それでは、簿記3級に合格するための具体的な勉強法を紹介するので、是非実践してみてくださいね!
- ステップ1 参考書を一通り読む
- ステップ2 過去問(問題別)を解く&参考書を確認
- ステップ3 時間を計測して過去問(通し)を解く
ステップ1 参考書を一通り読む
まずは簿記そのものを理解するところからスタートです。
参考書を一通り読んで、仕訳の考え方や財務諸表や精算表のイメージを掴んでください。
ステップ1の学習時間の目安は7~10時間です。
ステップ2 過去問(問題別)を解く&参考書を確認
参考書を通り読み終わったら、過去問を問題別に解いてください。
この段階では完璧に解くのでなく、問題に慣れることを目的にしましょう。
ステップ2の学習時間の目安は7~10時間です。
ステップ3 時間を計測して過去問(通し)を解く
簿記3級の問題に慣れたら、時間を計測して通しの過去問を解きましょう。
簿記は制限時間内に正確に解くことが難しいため、ミスを防ぐために見直しの時間を確保しなければなりません。
見直しに10分確保するために、全問題を50分以内に解くことを目標にしましょう。
最初は時間内には解ききれませんが、3回目くらいから時間内に解け、10回目くらいから50分以内に解けるようになります。
過去問で安定して80%以上取れるようになれば、合格間違いなしですよ!
ステップ3の学習時間の目安は20~30時間です
独学におススメのテキストは?

独学におススメのテキストは2冊でどちらも必須のため、必ず購入してください。
スッキリわかる 日商簿記3級 第14版 [ 滝澤 ななみ ]
参考書編と問題編に分かれており、ページ数は参考書編が300ページ、問題編が90ページとなかなかボリュームがあります。
効率的に勉強するために、参考書編のみ使用するようにしましょう。
キャラクターが実際に会計取引をしている姿を交え、必要事項を解説しているため、簿記を初めて勉強する方でも理解しやすいです。
読み込む必要はなく、簿記の考え方の理解、不明点の確認を目的に活用してください。
価格は税込1,100円です。
合格するための本試験問題集 日商簿記3級 2023年SS対策 [ TAC株式会社(簿記検定講座) ]
問題別編と通し問題編に分かれています。
まずは問題別編からスタートし、出題パターンを把握しましょう。
問題別編は全てを解く必要はないため、慣れてきたら通し問題編に移ります。
通し問題編は全12回分の過去問があるため、実際に試験時間60分を計測して解いていきます。
最初の1,2回は60分以内に解き終わらない可能性が高いですが、慣れてくると45分程で全ての問題が解き終わります。
平均して80点以上取得できれば、簿記3級に合格できる可能性大です。
全12回分の過去問を1周、出来れば2周できるようにしてくださいね!
1ヶ月短期集中で合格を目指そう!

筆者は市役所で働きながら、独学で勉強して簿記3級に合格しました。
勉強した期間は1ヶ月間で平日は1時間、休日は3~5時間、合計50時間程度です。
試験本番では45分以内に解き終わり、96点と高得点で合格できたので独学で十分合格できますよ!
独学が難しい方には、クレアールの通信講座がおススメです。
クレアールの簿記3級パックは16,000円(税込)と独学よりはお金がかかりますが、Youtuberの両学長もおススメしています。
簿記を取得すると転職や昇進にも有利になるため、まずは簿記3級からチャレンジしてみましょう!
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